2014/07/03

髪についての考察


「髪、長いですね」

とよく言われる


まあ、長いのですが


話題の入り

または

会話に詰まったら

てっとり早くそこ!

といった感じで

他人から見ると
便利な特徴らしい


「よく伸ばせますね?」
「どのくらい伸ばしてるんですか?」


は、その次に多い会話

もちろん

先程の延長線上で
用いれられたりもする

そして

「髪洗うの面倒くさくないですか〜?」


はい来ましたーー!


そんなの
面倒くさいに決まってる






私はあまのじゃくだ


たぶん
たちの悪いタイプの
ソレだと思う


自分が

「これはないなぁ〜」

と思った瞬間

「じゃあ、やってみたらどうなるんだろう?」


自ら否定した自分の像を

次の瞬間ひっくり返したくなる
衝動に駆られる


髪を伸ばしはじめたのも
そんな理由からだった


なので

「わたしには無理だなぁ〜」
「わたしには伸ばせないなぁ〜」

と言われる度に


「わたしだって無理です
断じて
全くもって
あなた側です」


と思う






というのも

物心ついてから髪が伸ばせず

肩を越えて
はねるゾーンに突入すると

すぐ切ってしまうということを
繰り返していた


よって

ボブ
またはショート


やっと
肩を越えても

下ろせない

結んでしまう



わたしだって

今のわたしが
ずっと想像できなかったのだ


自分がまさか

腰のあたりまで

髪を伸ばせる感覚を
持ち合わせている気がしなかった

し、

今だってそうだ

渦中だ
最中だ

本当だ


ずっと
髪の短かったわたしから見える
髪の長い女性は


どこか神秘的で

好き嫌いが
ハッキリしているように見え

風に髪がなびく姿は

まるで
絶滅危機に見えた


なぜ
長い年月

髪を伸ばす月日を過ごすことができ

また

なぜ
長い年月

髪を切らないという行為を
延長し続けることができるのか


謎だった。


そう

謎の感覚を持つ
別の生物に見えた


いつだって
一瞬で

オサラバできる世界


それを
いつも切り札に持ってる。



そろそろ
わたしも長い年月

この髪と付き合っている


でも
わたしにはわからない

髪を伸ばせる感覚がわからない


わからないので

まだ


切れないでいるのだ







いや



ただの


美容院嫌いなだけです。。。




おしまい